防災学習

高知県の洪水・土砂災害


高知県における風水害の被害とは?
高知県は、土佐湾を挟んで弓状を呈する地形をしていることもあり、湿った気流が流れ込みやすく、全国で最も降水量が多い地域のひとつです。
県内のほとんどの地域で、年間に2,000mm以上、一部の地域では3,000mmを越える降水があります。
このため、河川の氾濫や、水はけが悪くなることによって発生する内水氾濫などを原因とした洪水被害が起こりやすく、台風や豪雨の際には注意が必要です。
また、高知市では、山間部を中心として土砂災害が発生する危険性がある箇所も多く存在します。
近年の大きな被害を受けた風水害
・昭和50年8月台風5号・6号(死者・行方不明者77人、家屋全半壊2160棟、家屋浸水32,298棟)
・平成10年9月豪雨災害(死者8名、家屋全半壊54棟、家屋浸水17253棟)
いずれの災害も、1時間雨量が100㎜を越える激しい雨が降り、浸水被害や土砂災害による被害が多発しました。
雨の強さと降り方の目安気象庁 平成12年8月作成、平成14年1月一部改正)から一部抜粋
1時間雨量(mm) 予報用語 人の受けるイメージ 人への影響 災害発生状況
10以上
~20未満
やや強い雨 ザーザーと降る 地面からの跳ね返りで足元がぬれる この程度の雨でも長く続く時は注意が必要
20以上
~30未満
強い雨 どしゃ降り 傘をさしていてもぬれる 側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる
30以上
~50未満
激しい雨 バケツをひっくり返したように降る 山崩れ・崖崩れが起きやすくなり危険地帯では避難の準備が必要
都市では下水管から雨水があふれる
50以上
~80未満
非常に激しい雨 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) 傘は全く役に立たなくなる 都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある
マンホールから水が噴出する
土石流が起こりやすい
多くの災害が発生する
80以上~ 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる 雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要

台風における注意点
初夏から秋にかけては、台風や前線の影響で大雨、洪水、暴風、高潮など、自然災害が発生しやすい季節になっています。
被害をできるだけ少なくするために、気象情報を有効に活用し、対策や避難は早め早めに行いましょう。
「防災気象情報」を活用し、大雨や台風への備えを
災害に対する備えをしておく、危険を感じたら早めに避難するなど、自らの身を守るための行動のために役立つのが、気象庁が発表している「防災気象情報」です。
重大な災害が起こるおそれのあるときは「警報」、災害が発生するおそれのあるときには「注意報」を発表し、注意や警戒を呼びかけています。
また、平成25年8月30日からは、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表する「特別警報」の運用を開始しています。
「特別警報」が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください。

特別警報について政府広報 平成25年8月30日から特別警報が始まりました!
雨や風が強くなる前に、家屋の補強などの対策を
雨や風が強くなってからでは、外の作業は危険です。家の外の備えは事前にしておきましょう。

・雨が降ったり、風が強くなったりする前に、窓や雨戸はしっかりと閉め、必要に応じて補強する
・側溝や排水溝は掃除して水はけをよくしておく
・風で飛ばされそうなものは飛ばないように固定するか、家の中に格納する

飛散防止フィルムを窓ガラスに張るなど、室内の安全対策も行いましょう。
避難が必要になったときに備えて、非常持ち出し品の点検や避難場所の確認なども行っておきましょう。

また、台風のときには、台風が通り過ぎたり、温帯低気圧に変わったりしても、吹き返しの強い風が吹いたり雨が降り続いたりすることもあります。
警報や注意報が解除されるまでは、警戒を続けましょう。

風水害ハザードマップとは
大雨や台風のときには、海岸や増水した川、急傾斜地など、危険な場所には近づかないようにしましょう。
日頃から、市区町村が作成しているハザードマップを活用することで、危険を回避することができます。
ハザードマップの例

風水害ハザードマップには、河川が氾濫した場合に浸水が予想される地域、土砂災害の発生が予想される危険箇所などが示されています。
避難するときも安全なルートを通って移動できるよう、あらかじめ危険個所を確認しておきましょう。
風水害ハザードマップの活用方法
津波から確実に逃げるためには、「どこまでが津波の浸水が予測されている地域なのか?」、「どこへ逃げれば安全か?」ということを事前に確かめておくことが大切です。
各市町村役場や、県南海地震対策課のホームページでは、津波による被害の予測図を公開しています。
津波の危険が高いところを知り、避難場所への道のりや経路について確認しておきましょう。
洪水・土砂災害ハザードマップ
地図
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河川洪水と土砂災害を同時に確認することができます。
洪水浸水想定区域図(最大想定)
地図
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河川が氾濫した際の浸水深がわかります。
洪水浸水想定区域図(計画規模)
地図
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河川が氾濫した際の浸水深がわかります。
土砂災害警戒区域・特別警戒区域
地図
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土砂災害防止法で指定した土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域がわかります。
山地災害危険地区
地図
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土砂災害に関する警戒箇所がわかります。
砂防法指定地
地図
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土砂災害に関する指定区域がわかります。

その他関連情報
こうち防災情報
災害時に命を守る一人一人の防災対策(政府広報オンライン)